当院の強みと特徴feature

feature

歯科医療における
ノーマライゼーション
「ノーマライゼーション」という言葉の意味は社会福祉用語にあたり、障害を持つ者と持たない者とが平等に生活する社会を実現させる考え方です。社会福祉業界ではこの概念が浸透しつつあるにも関わらず、歯科業界においてはこの「ノーマライゼーション」という概念は、まだまだ浸透していないのが実態です。これからの時代、障がい者を特殊な行動の管理手段を用いるのではなく、通常の手段を障害の特性を考慮した上で工夫を加えていく考え方が重要になって来ると思います。私はこの地域で10年以上も前から、障がい児や障がい者が近隣の歯科医療機関を当たり前に受診できる社会、健常児や健常者と同質の歯科医療が受けることのできる環境作りを目指して訪問診療に取り組んで参りました。これからも開業50年という信頼と経験の土台に、医療機関や老人ホームの連携をはじめ、様々な地域コミュニティとのネットワークを構築しながら、これからの日本が迎える超高齢化社会に向けて、地域に根差した「あるべき歯科医療」を創り上げていきたいと思います。

訪問歯科

私は千葉市歯科医師会高齢者歯科委員会を務めており、千葉市保健医療事業団と連携しながら訪問診療を行っています。訪問診療の対象者は主に高齢者の方々が多いですが、中には高齢者障害の方々も多くいらっしゃいます。訪問診療はそういった障がい者や医療ケア児を対象にすることはもちろんのこと、その他にも診療をする場所や処置内容、フレイル予防(健常から要介護へ移行する中間の段階)や栄養管理指導など、多岐にわたる知識と経験が必要になります。その為、介護支援や住環境コーディネータ・認知症ケア専門士の資格取得や、医師や看護師、ケアマネジャーや介護福祉士などといった、他業種の方々との連携を行っています。今後益々増えていく可能性が高い、歯科医院にいけない高齢者・要介護者・障がい者に対して、その環境に適した最善の治療ができるようにこれからも訪問歯科に携わって参ります。

心身障害児歯科

発達障害児は新しい環境になれるまで、多くの時間や日数を必要とする場合が多いです。その為、治療が必要になった時点で初めて歯科医院へ来院した場合、環境そのものがストレスとなり治療困難となる場合が多くあります。当院では、千葉県歯科医師会の障害福祉保健委員会歯科保健巡回診療事業をサポートしており、管理指導医として様々なパートナーと共に心身障害児歯科に取り組んでいます。心身障害児歯科には最低限の知識と経験が必要です。当院では訪問診療の中でも心身障害児歯科にも対応しています。

摂食嚥下障害歯科

近年では、交通事故死数よりも食品の誤嚥による窒息事故死数の方が多く、その内訳を見てみると高齢者のみならず幼児期にあたる子供達までも亡くなっています。摂食嚥下に大切なのはきちんとした知識と情報です。お子さんが生まれてから育つ期間に対して、親御さんが適切なサポートをしてあげることが大切です。当院では、こういった歯の治療や予防のみならず、口腔機能全体の歯科医療を提供しています。

チーム医療

当院には博士(医学)保持者や歯科麻酔科医が在籍し、歯学部で非常勤講師を務めている歯科医師が多数在籍しています。その他にも、認知症ケア専門士や介護支援専門医も複数人在籍していることから、院内にて全身管理を行う体制が整っています。その他にも、開業50年以上の歴史の中で多くのネットワークも構築され、患者さんのニーズにあわせて、対応可能な病因や介護施設の紹介も積極的に行っています。また、近隣の住宅訪問開業内科医や国立大学病院の整形外科骨粗鬆症の専門医などから訪問診療の際に意見交換も行っています。このように、当院では要介護、障害に対して豊富な知識と経験を持っている専門科の方々と共にチーム医療に励んでいます。
施設基準届出
1,かかりつけ強化型歯科診療所 
2,歯科外来診療環境体制加算 
3,在宅療養支援歯科診療所

当院の歯科医師は「かかりつけ歯科医師」として生涯、世代を通じて患者さんに歯科診療を受診して頂くよう、様々な研修、感染対策、医療連携、多職種連携、地域活動などを通じて実績を重ね、坂口歯科医院は以下の厚生大臣が定めた歯科診療所の施設基準の届出を行なっています。かかりつけ歯科医とは、安心安全な歯科医療の提供のみならず、医療や介護に係る幅広い知識と見識を備え、地域住民の生涯に亘る口腔機能の維持・向上を目指し、地域医療の一翼を担うものとしてその責任を果たすことができる歯科医師を言います。当院は下記の基準を満たしています。

診療実績

  • ・歯周病、小児、高齢者の虫歯の管理の実施実績
  • ・訪問歯科診療の実施実績
  • ・他の保険医療機関への連携体制、情報提供、共有実績
  • ・要介護者への在宅指導、病院、施設での栄養サポート連携の実績
  • ・障がいをお持ちの方、高齢認知症患者さんの歯科診療特別対応の実施実績

研修

  • ・歯科疾患の重症化予防の継続管理、医療安全対策(感染症対策等)の研修
  • ・高齢者(認知症含む)に関わる研修
  • ・在宅医療、介護、認知症に関する研修

地域活動

  • ・地域ケア会議、在宅医療のサービス担当者会議、多職種連携会議、退院時共同指導、退院前在宅療養指導管理
  • ・在宅患者連携指導、在宅患者緊急時等カンファレンスなどへの参加
  • ・介護認定審査委員(現任)自治体が実施する事業への参加
  • ・学校歯科医等の就任(近隣の幼稚園、保育園、小学校、県立高校)

設備

  • ・医療機器の徹底した感染対策の届出、感染症の患者に対する診療体制の確保
  • ・エアロゾル吸引装置の設置、AED,パルスオキシメーター、酸素供給器、血圧計、救急蘇生キット、歯科用吸引装置

行政医療機関指定

  • ・原子爆弾被爆者一般疾病医療機関
  • ・指定小児慢性特定疾病医療機関
  • ・生活保護法に関する医療扶助及び医療支援給付のための医療を担当する機関としての指定医療機関
  • ・難病の患者さんに対する医療等に関する法律に基づき、指定難病にかかる医療費を助成する指定医療機関
  • ・千葉県ちば地域リハパートナー「住民主体の介護予防の取り組み支援に携わるリハ専門職」

学校医 園医

  • ・学校歯科医等(近隣の幼稚園、保育園、小学校、県立高校)
    ※お世話になっている幼稚園は、私と4兄弟、私の子供4人とも同じ幼稚園に通っています。
    (母も嫁も同じ幼稚園に10年通園!)
  • ・千葉市非常勤嘱託歯科医師(1歳半健診、3歳健診、歯周病健診、口腔がん健診、歯科口腔機能健診)

社会福祉法人 介護事業所協力医

特別擁護老人ホーム、サービスつき高齢者住宅、グループホームなど協力施設がありますが、協力登録指定等関わらず、個別に施設へ伺い訪問いたします。

連携医療機関

【歯科大学附属医療機関】東京歯科千葉医療センター医療連携登録機関
【総合病院】近隣大学附属病院、国立病院、総合病院、在宅医療診療所等連携

かかりつけ医師の先生、かかりつけ医療機関に必要に応じて個別に照会、情報提供を行っており、安心安全な歯科医療提供に努めます。

医院外活動(事業協力)

<事業>第7次障害者計画に関わる専門部会委員、千葉県介護支援専門員、千葉市介護認定審査委員
<千葉県歯科医師会>障がい福祉保険委員会委員長
<千葉市歯科医師会>介護認定審査委員会委員長、特殊歯科(障害者歯科)委員
<千葉県認知症ケア専門士会>千葉支部